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のりとん先生の楽しい家3

坐忘庵@津市

本当はこの週は熊野川をさかのぼり十津川村の方まで温泉旅行に行こうと計画していましたが、台風が近づいて大変らしいと言うのでキャンセルしました。
ぽっかり空いた予定。さて何をするか。
以前よりおいしいという噂を聞き、さらに結構食べ歩いている私の父がここは旨かった、というので孫と話もしたかろうと両親と私の家族できました。
坐忘庵。
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子供は小学生から可。大人と同じ料理を頼みました。
お酒のほうは飲み放題コースがあります。もちろん単品でも可。ちなみにワインの持ち込みは2000円/本だそう。
7500円のコースと11000円。違いは高い方は松阪肉になったり、天然の平目を使ったりなど主に素材の違いだそうです。
子供だけ安いものに・・・というのもどうか、で全員高い方に。結構な散財です。そう思わせないようお店の方には期待。
で、期待していきました。タクシーに乗って。
車中、楽しみなんですと言う話をしていると、運転手さん曰く、あそこはお年寄りや子供よりは女性とか会合に向いていると言う噂ですよということでした。 むむ。そうか。
そんなこんなで。お店に着きますと、料理長さん外で待っていてくれます。おお、期待できるぞ。
中に入りますと畳じき。仲居さん、脱いだ履物はそのままで中にお入りくださいといいます。立ったままのお迎えです。・・・減点1
建物は鉄骨の一戸建てのようなつくり。風格のある建物、維持メンテの大変な料亭、掃除に手間隙かかる庭と言ったものはありません。その分料理にかけるコストはあるはず。まだまだ期待の図。
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お席は椅子、テーブルです。座布団、脇息は最近は辛いという方が多いようです。母も膝を悪くしていてこのほうがいいか。
でも、テーブルにはランチョンマットです。洗って再生するか除菌スプレーでOKのランチョンマット。和懐石ならテーブルはそのまま、御膳を持ってくるか或いは百歩譲って和紙の下敷きでしょう・・・ちょっとだけ減点
                      もし一流店を称するなら2倍減点
まずコースに先立ちましてお抹茶が出てきます。
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さながら茶懐石。本来なら亭主が出てきて飯、汁、向付の折敷を出してきてそれからお酒と思うのですがせかすようにお飲み物は?です。
口の利き方なってないね、何かお飲み物をご用意いたしましょうか?だと思いますが。・・・減点2
お茶碗はそれぞれ違います。仲居さん、手盆なので茶碗を持つ指が縁の奥にかかります。場末のラーメン屋かよ。作法どおりよけまして口つけます。
一服しまして料理開始。お盆はいったん置いてから両手で移すものでしょう。・・・・減点3
うちの爺さん、仲居さんに軽く声かけますが無視されてます。ああ忙しいオーラでまくり。
食前酒でます。
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子供にもお声がけもなくおいてます。その後で、アルコールが強いのでお子様は飲まないように・・・じゃ、なんで並べるの?・・・減点4
ふつうは調理場に言って変えてもらうものでしょう。
こういう料亭的な造りは料理する人はお客の顔が見えないので女将さんが仕切ってお客が何を求めているかを伝えるもので・・・その点、昔ながらの料亭はそれができてます。


先付け:寄せトマト。
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吸い物:鱧と卵豆腐
 どちらも出汁勝負の一品。京風一番出しの鰹弱めのやや酸味のある薄口です。
それは好みとしてスプーンですくって飲んでた家人、下げられるときにこれは別の料理に使いますからとランチョンマットの上に戻されてしまいました。洗って使いなおすランチョンマットに。
普通はそれって別にもう一本新しく持ってくるものでしょう、もしくはスプーンレストのある場合に限って洗いなおしておくものだと思いますが、この辺で仲居さんたちの教育について減点マックス。

お造り
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ナスのゴマ豆腐
 お造りはけんも飾り切りしてあり、お野菜が金魚や星に変身して手のかかっているのが良くわかりますが
刺身は絶対量が少ない。ゴマ豆腐はお吸い物にすでに技法として豆腐は使われています。もっと変化が欲しい。

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八寸
 出汁のものが多く、焼く、煮るといった和食の技法を見せて欲しい。アナゴの南蛮漬けにいたってはなんの話もなくきくらげの和え物に変身していました。以下、酢の物と続きせっかくの季節を感じることが出来ません。
その割には父は、前回来た時と献立同じだと言ってました。そうか、同じなのか。季節ごとの献立考えているのだろうけど、京懐石を名乗るなら季節を味あわせて欲しいなぁ
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こういう懐石料理は器を愛でるのも楽しみの一つ・・・プラスチックの器、友達の家で使われたのと同じ食器でがっくり。
その器も仲居さん、下げるのと新たな料理を同時にするものだから仲居さんの裾が料理に当たるんですよ。普通は下げてから新たなものを持ってくるもんだ。はっきり言って不快だ。たとえそれが武井咲でも・・・咲ちゃんならいいか。

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松阪肉のすき焼き
 本日のメイン
関東風の割り下のある牛鍋です。
京風をなのるなら油を敷いて鉄板で焼く関西風にして欲しかった。仲居さんが横に着かなければいけないから無理だろうけど
無理なら陶板焼きのほうが油も落ちてよかったのでは?実際、松阪肉は脂が多いので牛鍋には向かず、両親子供、残してました。私はおいしさと言うよりもったいなさで食べました。
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留め:ひじきご飯
 〆に漬物、合わせ味噌のお吸い物とともに。出汁が薄いのかもう一歩に思いました。
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デザート:抹茶のカキ氷。
 最初に抹茶で始めましたので抹茶で〆るのか?飽きました。だいたいシロップ、市販のとそっくりだし。

帰りもせかされまして脚の悪い母にもトイレはいいですか?出口はあちら・・・と付き添う事もなく送り出されたのです。
料理長だけはタクシーの前で待っていて見送りしてくれました。
私も自分だけ頑張ればそれでいいんじゃないとよく言われたもんですが、料理長さんには、自分は頑張っていても、下を育てると言う事も大事な仕事なのだと言いたい。
あーあ、期待して行っただけに・・・でした。
今回は随分辛口になったなぁ・・・でも嫁さんの感想の方がもっと辛口でした




by noritonnxz | 2017-08-09 18:08 | 外食 | Trackback | Comments(2)
Commented by M子 at 2017-08-19 15:07 x
辛口すぎて、久々に笑いました。
まだお邪魔したことがなく、近々トライしようとしていたところです。
いろいろな意味で期待が高まりました(笑)
Commented by noritonnxz at 2017-08-21 08:48
おお、お久しぶりのM子さん。
最近、随分とご活躍のようで連絡控えておりましたが、
ご健勝で何よりです。
期待が高い分、シビアな目で見てしまいました。
クレームはラブレターだ・・・ということで。

日常に起こったことをささやかに記録。食事系中心です。
by noritonnxz

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